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TV・CINEMA MUSEUM

山の様にたまった映画ビデオのレビューです。 アダルト・萌え・ホラー以外のA~D級の映画色々 引き取り先募集しています(涙)。

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  • 07/17/04:54

フェノミナン(’97年/京都ロキシー(現:MOVIX京都)



「僕の命が終わるまで愛してくれる?」
「いいえ、私の命が終わるまでよ」

『フェノミナン』と言えばこのコピーを思い浮かべる人が多いかもしれません。

でも、米国の田舎町で慎ましく自動車整備士をしながら街中の人々に愛されてきた
平凡な青年ジョージ・マレー(ジョン・トラボルタ)、その人柄が故に37歳の誕生日を
行き着けのバーで皆に祝って貰うほど。
その彼に唯一心を開けないでいるのが、街にいまだ馴染めない未亡人の
家具職人レイス(カイラ・セジウィック)。
彼女の気をひこうとジョージは彼女の作ったイスを買い続けて家の中は椅子だらけ。
親友のネイト(フォレスト・ウィテカー)も父親代わりのドク(ロバート・デュバル)も呆れ顔。

そんな彼が誕生日の夜に眩しい光を見る所から人生が変わっていく。
彼はその力を街中の人たちに役立てようと、寝る間も惜しんで働き出すのだが・・・

とにかくトラボルタ演じるジョージの『フェノミナン(変化)』ぶりが。
ドクの食中毒患者がポルトガル語しか喋れないと判ったら
20分でポルトガル語を暗記(汗)でもこれは『街のひとだけのため』
不作で悩んでる農場主の所にいって真夜中に畑をせっせと耕してる姿も(汗)
とにかくガンバるガンバる、思いつく限りやりまくる。

がっ!
人間ってものは『自分の知恵ではヤバフォ』と思ったものには疑いをかけたり
利用しようとするもので、かけるものでFBIがやってきたりするわけだ。
『オマエなんか怪しい』って
ジョージもジョージで『現代人』ならチョっとは考えたらよかったんだけど(爆)。
バーから去っていった後にドクが言った台詞が映画の中で一番良かった。
劇場で見てもう12年以上たつのだけど、これはホントにいい。
さすがロバート・デュバル。

『お前たちはジョージを悪く言うんだ?何を恐れている?失うものでもあるのか?
あいつは何も求めない、誰にも、誰にも、何にもだ!
あいつを悪く言った方が明日楽に生きられるのか?何事も起こらない平穏無事な方がいいと
証明できるのか?ああ、そうか、そうだろうよ・・・とんでもないな・・・』
字幕や吹き替えは違うと思うんすが(爆)
実際の英語台詞見て訳してみました。

ジョージが愛されていたのは、どこにでもいる平凡な人間だったから?
それだけならどうなのだろうと。
平凡やダメなフリや売り込み方をして、強かに世の中を渡り歩いていく小悪魔なり
だめんずがいるわけだけど、ジョージはその反対。

本当の自分は何も変わらない、限られた人生の中でレイスにそっと別れを伝えた後の
映画のエンディングは、微笑ましくもあり哀しくもあり。
誰からも愛された博愛主義のジョージが一番欲しかった愛、
『愛が心のザルの中からこぼれてしまう』女性の隙間を埋めて、
『私の命が終わるまで愛してあげるわ・・・といってもらえたんだから
よかたんじゃないかなと。

監督はハートウォーミングな映画を作ることで名前の売れた
ジョン・タートルトープ。
前作『あなたが寝てる間に』でトラボルタのギャラが高騰しすぎて
起用出来なくなってこの作品となったそうです。
前作だと『フェイス/オフ』の上映時期と被るので
ヤバかったと思いますけどね。








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