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TV・CINEMA MUSEUM

山の様にたまった映画ビデオのレビューです。 アダルト・萌え・ホラー以外のA~D級の映画色々 引き取り先募集しています(涙)。

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  • 07/17/05:33

『Barに灯ともる頃』('89年伊、'99年4月シネアルゴ梅田)

BARに灯ともる頃 [DVD]
前回お伝えした『シネアルゴ梅田』で見てきた映画、二本あります。
イタリア映画で『Barに灯りともる頃』というのがありました。
原題名は『Che  ora E』
最後の最後になって、じんわりと意味が伝わってくる辺り。

70代のガンコオヤジと30代か40代前のムスコの映画です。
ガンコオヤジ(マストロヤンニ)は昔ながらのイタリアンガンコオヤジ。
心だけ永遠の20代だから浮気も沢山してる(多分モテてる)。
それは昔のヤンニの映画ずっと観ててソフィア・ローレンとの
共演作観てた人なら
『オチャメなだめんず』
の印象が強かったと思う。

ベルモント、ドロン、ヤンニ、ここら辺、欧米俳優全員そうだった。
が、ジイサンになると『タダのガンコオヤジ』になるワケで(涙)。
そのハナシはまた別項目に書く、長くなるから。

ヤンニの'80年代の映画『みんな元気』とコンセプトは似てるけど
まずヤンニが息子のマッシモ・トロイージを尋ねてくる。
ヤンニが聞くことといえば、収入のいい会社に行ってるのか、
結婚は出来るのか、友人は立派な人間がいるのか、
将来は大丈夫なのか。

今の20代~40代、もしかしたら50代にかかってる人の一部にも
『こんなコトばかり聞くから親世代と話すのはイヤなんだ』
となるのに参考になる映画なのだ。
で親世代に鉄拳をドカンとくらわせる映画・・・でもあるんだけど、
残念なコトにアタシたちの親世代、この映画みても

『は?』
というぐらい価値観曲げない方は沢山いる(涙)。
この映画でヤンニはマッシモの勤めるバーに偶然出向く。
そこに居たマッシモの姿は自分といた時と比べ物に
ならないぐらいイキイキとしていた。

収入、価値観、今まで自分が大切にしてきたことはナンだろう・・・
自分は息子が大切にしてきたことを何も判ってやれなかった・・・
そのイキイキぶりってのは
自分世代だと、大リーグに行った時の野茂のあの写真の記事?
あれぐらいだと思う。
ま、大リーグの例えだと、イチローちゃんみたいに
かえって向こうで活躍することで愛国心が出てくる人間もいて、
なんとも言えんし。

そして映画の最後、息子と父親は
『今何時?』
だけしかお互いにかける言葉がないのを知る。
でもいいじゃないか、この『今何時?』には、『元気?』も含まれている。
何も知らなかった再会前よりも。
オマエはオマエでやっていきゃぁいいさ、と穏やかな笑顔になるヤンニ。
『自分の生き方を認めてくれてありがとう』と微笑む、マッシモ。

残念なことにマッシモは『イル・ポスティーノ』撮影終了後、
41歳の若さで亡くなりました。
その前にヤンニと共演した幻の作品がこれです。

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