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TV・CINEMA MUSEUM

山の様にたまった映画ビデオのレビューです。 アダルト・萌え・ホラー以外のA~D級の映画色々 引き取り先募集しています(涙)。

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  • 07/17/04:55

トゥヤーの結婚(梅田ガーデンシネマ)

この映画見て
『そうか!だったらオレは、だめんずで稼げなくても家も継がなくても、オレ様通して威張ってもいいんだ!』
・・・なんて男性居たらはったおします。
事実、そういう風に彎曲して物事を考える男性多い(怒)
そうじゃないってばさ。

この映画みてトゥヤーの気持ちは、しみじみ判るだけに、ホントに。
自分自身は未婚ですが。
だからね、アタシは尊敬する同世代の主婦にあったことがないってワケなのですよ。
結婚したいですか?と聞かれたら、自分の周りに
そんなロールモデルおらんので考えますと。

話の粗筋は、内モンゴルで夫バータルと二人の子供と一緒に暮らす
村一番の美女トゥヤー(ユー・ナン)、
しかし、村の資源は枯れ、夫はダイナマイト事故で足の自由が利かず
彼の代わりに馬に乗り水汲みから放牧、家事までこなしている。
その美しい顔は日焼けし、衣服もほころび、気丈に振舞う。
求婚してくる男性に彼女は、
『夫と子供も引き取ること』という無謀な条件をつけていた。

そ、そりゃー来ないわな・・・
そんな『再婚』って聞いたことないって・・・
最初、映画見たときはこの映画の結末、どうなるのかと思ってホントに
ハラハラした。
映画そのものも早くから並んで超満員。

その彼女のところに石油成金が求婚にくるんだけど、夫のことも思い
仕方なく結婚をうけいれるのだけど、こいつがまた根性悪なわけだ。
夫・バータルはその辺り理解してるからガマンならない。

そこに出てくるのが、全ての経緯を見ていたお隣の幼馴染
センゲー
こいつは稼ぎもすくない責任感もあんまりない、だめんずなんだけど
トゥヤーとバータルと子供たちが不幸になるのが見てられない。
彼女がせめて遠くまで水を汲みにいかなくてもいいように
近くに井戸を掘る。
お金はないけれど、彼女の生活の足しになるように必死で頑張るのだ。

そこで家族がケンカしはじめて、長男坊がいいだす
『オヤジが二人いてどうして悪いんだ』
トゥヤーはつまらない意地を子供にまではっていて苦労をかけていたことに
涙を流す。

『誰も死なせはしない』と
バータルにトゥヤーがつぶやくシーンがあるのですが、そのしなやかな強さは
美貌云々ではないなと。










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ニュームーン/トワイライト・サーガ

世の中には『ロミジュリ症候群』というのがあって、
男女は叶わない恋愛だから燃えるというのがあるんだそうな。
それを『わざとらしく』映画にすんなよ、というのがこの
『ムーンライトサーガシリーズ』
招待券貰ったので見に行ったワケで、自分で金を叩いて
絶対見に行こうと思わない。

だって・・・主演の男女の顔が好みじゃない(笑)
そんな理由かって?
顔だけじゃなくて
『何股もかけんのか!お前!ヤリ逃げか!(怒)』
という映画の中での一貫した煮え切れない態度も。
こんなヤツとロマンチックな映画見に行っちゃダメです(爆)。
『ニューヨークの恋人』はヒューたま主演だったのに
半分ぐらいは寝てて話を覚えてなかった人間ですし。


この『何股もん?』になったのは一重にこの映画手がけた男性監督の せいでもあるらしい(汗)
インタブーによると
「僕はどっちの男を選ぶんだろう!?というワクワクドキドキが とっても好きなんです! 
ベラは本当に一途だからこそ、自分の気持ちに正直だと思うんです』

それって単なる『迷惑性悪女』なだけじゃねぇの?
素直で一途という恋愛で、相手に迷惑をかけてしまった…でも シアワセになってほしい、
というのは 『トゥヤーの結婚』のトゥヤーみたいなのをいうわけで。 ここの二股女ベラではないわけで(笑)
日本にはベラ女が大半だからこの映画ヒットした一方で、 『トゥヤー~』もロングランしたのだから判らない。

今作は主人公のベラ(クリステン・スチュワート)とヴァンパイアのエドワード(ロバート・パティンソン)の
交際は順調だったのだけど ベラが18歳の誕生日に流血したことから、エドワードに
一方的に別れてくれと言われた。 ガビーン…
そんな時に オレ様と付き合えと言い寄ってきたのがジェイコブ (テイラー・ロートナー)
がっ!
コイツはバンパイアの敵、狼人間の末裔だったという(汗)。
ベラよ、アンタは怪物だったらダレでもいいのかと、女性客から ブーイングからくるではないか(涙)。
ジェイコブがフツーのオニーチャンならエドワードも 安心したかもしれないのに。
よりにもよって困った女だな…。
が、男性はこういう 『ボクチャンがいないとダメなのかな』女がすきなのか、
ベラが困る顔をドアップで映し、エドワードの苦悩する美しい顔も 映すのだ。
世の中には 『アタシも恋で悩んでるの(涙)』なオニャのこが 見に行くんだろうけど…
本当に悩んでたら、この映画眠ってしまうと…思う。
現実味に、恋や愛を考えてたらこの映画は、うーん…
『男のロマンスでとってるんだろうな』と考えてしまう。
次回作は招待券貰えば見に行きますが、なければ見ないです(オイ)  

風が強く吹いている('09年11月18日 梅田ピカデリー)

たまには『今みにいった劇場公開かきなさい』と言われそうなので(笑)
『風が強く吹いている』です。
マンガでも出てますが、原作は三浦しをんさんの小説。
故障したエリートランナー・ハイジ(小出恵介)がトンデモな
落ちこぼれと天才走者・カケル(林遣隆)を集め
目指すは箱根駅伝!
という話です。

小出クンは『Rookies』の頃から
『最後に皆が言うことを聞く雇われ店長』
な役が何となく板についてしまったってか(汗)。
今の時代、上目線でいうと『なんだぁ?こいつ』になるのでエエ存在です。
そんなワケで『Rookies』キャストも密かに出てたりします(爆笑)
出てる場面でニヤリと笑ってしまう所はご愛嬌ですが。
キャストの中でこいつありえねー(爆)と思うのが。
ソフトバンクのお兄ちゃんことダンデ・カーヴァー。
設定がスゴすぎる。出てることもスゴいが。
アフリカからの国費留学生、日本人より丁寧な日本語を話し、
母国に居た時は送迎車で送り迎えの身分だったが、今では
三食つき家賃3万の陸上部寮生活も満喫してるという(笑)。
マンガに囲まれてビジュアル系のルックスが役に立たない『王子』
(中村優一)って設定よりある種スゴいかも。
TVドラマ『お金がない!('92年)』じゃ舘さんの横でビービー泣いてた
子役の森クンは今回、
在学中に司法試験に合格したイヤミなエリート、が、本当は心に影アリ。
な銀ブチメガネを演じてる。
むむ、時が過ぎると子役もかわるのだ。

そんなヒトクセフタクセもある面々つれて『箱根』ありえねぇ。
自分独りなら区間記録も塗り替えてやる勢いのカケルから
してみれば、ちゃんちゃらおかしいナメてる他の面々は
駅伝どころか走りを愛してるようには全く見えないわけで。
独りのミスが連帯責任になる駅伝は『強く』+『責任感』がないと
走れない。
焦りもへったくれもない呑気な面々に怒るカケルをなだめる
ハイジもよかった。ここで

言ったって仕方ないじゃないか。

って言うような雇われ店長だったらいくらお尻に火がついても
動かない面々でもダメだったろうしなぁ(爆)。
そんなハイジがどうして『箱根』にこだわったのか
気がつくのもやっぱりカケルなわけです。
オトコはカッコつけなんです、永遠に。
それでいて寂しがり。
いい仲間にかこまれていたいから『箱根』を選ばないと
自分自身にケジメをつけられない。
本当に踏ん切りをつけたかったのは、だらしない他の寮生でも
カケルでもなくハイジじゃなかったのかと。
その為にあれだけ人数を集めて、せっせと世話をしたんじゃないかと。
消極的主人公でございますね~ハイ。



扇町ミュージアムスクエア

昔、『ちけっとぴあ』の事務所の後ろは映画館でした。
『扇町ミュージアムスクエア』って名前の。
ここが七年ほど前になくなったから梅田スカイビルの3階にシネリーブルが出来たと
思うのだけど。

アタシがチケット買いに行った頃からすでにボロビルだったここ。
1954年に大阪ガス北支社として建てたんだそうな。それが'85年にこれになった。
恐竜オブジェのドハデな建物は関西小劇場の走りみたいなもんで。
映画館とライブ+映画のお土産やさん+カフェのごたまぜ感がいがった。
いかにも大阪っぽい泥臭さ。
カフェでよくクラッシックやいろんなミニライブやってたよね。
京都や神戸とチョと違ってなんか泥臭いの、ス○バみたいにしゃれ込んでなくて。
今、城ホールの脇の小劇場をたたむかたたまないかでモメてるらしいけど
ここがない今、たたまないで欲しいと思うのだ。

あんな辺鄙なバショに真冬の外でチケット買いにン時間、
いや、ライブによったら一晩皆よくならんだなと(爆笑)
今でこそネット先行発売ってあるけれど、あの当時なかったわけで(笑)。
太融寺拝みながら不便ならではの懐かしい思い出。
今?福袋ならんでもそんなのないんじゃない?

ボロい受付入っていて映画館に入っていくところは、
階層前のテアトル梅田も同じ感じだったのだけど。
テアトルもすごいキレいにしちゃって(爆)
キレいになった途端、今までロフトを利用してた若いコだけ
ロビーにいたのに、今じゃオバハンの巣窟になってしまっただよ(号泣)
アタシ、オトコだったら泣くだろうな・・・。

なんでもかんでも『でっかいシネコン』になっちゃうと、配給する作品に
偏りが出来ちゃって哀しいと思う。
でっかいと東宝、東映、松竹とこの辺りの大きな資本が
買い取っちゃうでしょ?
観たくない映画で映画館埋まるのもな~(汗)
『ホテルルワンダ』や『ヒロヒト』みたいに、最初日本公開がヤバフォだった
映画が皆の署名や募金で公開+規模拡張になったり
公開する映画館を選べるようになるのは嬉しい。

がっ!
アカデミーを受賞した『ミリオンダラー・ベイビー』
あれは受賞した+イーストウッドが監督ってのもあって松竹系の公開に
なったのだけど内容的にみれば、テアトルやガーデンシネマ系の
映画・・・だったんだな。
深くて重くて見た後に考えないといけない映画、好きな映画の一つなんだけど。
まぁ大箱で公開してくれたコトで、普段映画みるヒマないってたのも
観てくれたのはいいんだけど・・・
アタシが感動したほど感動はしてねぇんだろうなぁと。
そこがビミョー。

改装してキレいになった所って、どうしてオバハン比率が多いんだろう(汗)。
で、上映作品は大箱と対して変わらなくなってくるのがフシギな気もする。
10年前はいかにも映画女子がやってきて、コアな映画も上映してくれたのに、
今は裕福なオバチャンと若作りマダームに合わせてたら悲しいなぁ・・・

扇町まで歩いて映画見に行ってた頃の泥臭さ、なんとなく懐かしい。
あのビル何になったんだろ?企業むけセミナーをやってるみたいだけど。
時代の冷たさを感じないでもない。



TOUCH('98年扇町ミュージアムスクエア)

タッチ【字幕版】 [VHS]
『タッチ』ってもマンガの方じゃないですよ(爆)
ちなみにマンガの方は・・・キライです(おい)
あまり話すと話がズレてそれだけで
埋まってしまいそうなので(いつものことです)
それはそれで『劇場項目』にまとめます(コラ)。

あらすじは、
教会でアル中患者相手に治療ボランティアを人知れずしている
ジュブナイル(ウーリッチ)。
彼は治療をするときに『キリストの受難』と同じ傷が
体に現れ血が流れるということが他人と違った。
彼のいる教会はカトリックなんだけど、彼の御技を忌避し
新進派のクリスチャンは彼の能力を布教活動に
利用しようとし、そこに詐欺師(クリストファー・ウォーケン)や
音楽プロモーターのリン(ブリジット・フォンダ)が
絡んでくる。
が、ジュブナイルがリンに恋してしまったことから
彼の能力が薄れてしまうのだが・・・

この手の映画では前に紹介した『フェノミナン』
今回はコミカルでアヤシイ役柄になったクリストファー・ウォーケンが
主演の『デッド・ゾーン』とありますが、両方とも
哀しい結末。
今回はエルモア・レナードらしく、米国をユーモアたっぷり、
シニカルに描きます。
それでいて分裂したクリスチャンのあり方もシニカルに
描いていくところがいいです。

ジュブナイルが自分を面白おかしく思い、番組に出演させる
女性プロモーター(ジーナ・ガーション)に言う台詞もいい。
『神は信じるが教会は信じない』
プロテスタントの国、米国なのに、カトリックの視点、
『奇跡』が混じってるのが面白い。
両方を尊重しないとねぇという。

そんなクリスチャンが、何で他の宗教はバサーっと一刀両断して
ダメというのもあまりよく判らないハナシですが。
怒らないでください、全国のクリスチャンの方(爆)。

この作品、ウーリッチの初主演作。
ジョニデ顔で売れるかなと思った当時
トビーちゃんやジムカウィと共演した
独立戦争を描いた作品『楽園をください('98)』にも出演してたし、
・・・のにメジャー系にでなかったからか・・・最近見ません。
どうなったんでしょか(汗)






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